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露筋とは、コンクリート内部の鉄筋が腐食して変形していく時にコンクリートを浮かし、剝落して鉄筋が露出している状態の事を言います。
マンションやビルの高層階で剥落したコンクリートが人や車に当たるという二次災害も考えられ、とても危険な状態ですので定期的な周期で点検やメンテナンスは必要です。
また、鉄筋コンクリートやALC構造の建物のタイル張りしている建物も同じ事が言えます。
露筋個所の補修は、
① まずコンクリートを剥がせる所まで剥がします。
② その後、腐食した鉄筋のサビを取り除きます。
③ 鉄筋にサビ転換材を塗布し、赤さびから黒サビに転換させてサビの進行を防止させる処理を行います。
④ エポキシ樹脂プライマーを塗布します。
⑤ SPBーらくリぺ(軽量モルタル)で成形します。
⑥ 周りの凸凹を刷毛と水で均します。
⑦ 表面が乾燥し始めたら鏝で押さえて均します。
これで補修が完了ですが、この補修は外壁塗装の下地になります。
この後に既存のパターンに柄を合わせてから塗装します。
見た感じは浮いていなくても足場に上がり、打診調査していると露筋して若干浮いているという個所はあります。
これも見逃して放置していると数年後にはさらに腐食した鉄筋が膨張しますので膨れあがってコンクリートを浮かして剥落させる危険性が高いです。
露筋個所を確実に見つけて、しっかりと腐食している鉄筋の周りのコンクリートを剥がし、鉄筋の腐食を防ぐ防錆処理が必要です。
これも一般ではサビ止めがよく塗られていますが、確かに塗らないよりは良い訳ですが防錆処理をした後にモルタルを密着させるエポキシ樹脂プライマーを塗る方が長期間維持します。
予算上の都合か? それか無知なのか?
単にモルタルを塗って補修しているという業者さんも結構見かけましたが、この補修は剥落すると危険で重大な災害になる恐れもありますので、しっかりやって頂きたいと思います。